DDD-PMの作動の問題です。
Question-A
この心電図は、DDD-PMのなんと呼ばれる作動状況でしょうか?二つの( )内に文字を入れて下さい。
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Q-A:answer
心房のペーシング・心室のペーシングがハッキリと認められます。(試験問題上は、このようにpacing spikeが分かりやすい心電図が出る・・・ハズ)
これを、A-Pacing→ (AV delayを経て) V-pacingとして、
AV-sequential pacingと呼ばれます。
自発の自動能 < 設定されたペーシングrate です。
Question-B
この心電図は、DDD-PMのなんと呼ばれる作動状況でしょうか?二つの( )内に文字を入れて下さい。
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Q-B:answer
P波は自発です。心室はペーシングです。
VAT modeです。
6拍目に自己心拍が出現し、P→QRSと正常伝導しています。
(なぜP→V-pacingが短いのか。CAVBへのPMIとすれば、なぜ自発での伝導性がよいのか。ちょっと疑問ですが、一過性のCAVBはよくある事です。ペースメーカー由来の頻拍発作で、AV delay短くせざる得ないこともありますが、検定試験から逸脱するので省略。かなり旧い心電図です。)
Question-C
次の二つのケースは、同じmodeです。
心房 心室 ペーシング センシング
以上四つから、必要な用語を取り出して説明して下さい。
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(DDD-PMの)AAI modeです。
(心房ペーシング)→(心室センシング)
心室伝導が自発波形なので、心機能的には最も有効な作動です。これを満たすには、
*房室伝導が、保たれているのが条件です。
*洞機能不全に対して、心房収縮数を保つだけでよい症例で有効です。
この波形は、one lead / double leads どちらでも発生しますし、心電図からどっちかを判定することは出来ません。
もっと、経験してみましょう。
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