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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-370:answer

DDD-PMの作動の問題です。

 

Question-A

この心電図は、DDD-PMのなんと呼ばれる作動状況でしょうか?二つの(    )内に文字を入れて下さい。 

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クリックすると、心電図が拡大します

  

  

  

  

  

  

 

 

Q-Aanswer 

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クリックすると、心電図が拡大します

 

 

心房のペーシング・心室のペーシングがハッキリと認められます。(試験問題上は、このようにpacing spikeが分かりやすい心電図が出る・・・ハズ)

 

これを、A-Pacing→  (AV delayを経て) V-pacingとして、

AV-sequential pacingと呼ばれます。

 

自発の自動能 < 設定されたペーシングrate です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Question-B

この心電図は、DDD-PMのなんと呼ばれる作動状況でしょうか?二つの(    )内に文字を入れて下さい。

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クリックすると、心電図が拡大します

  

  

  

  

  

  

 

 

 

 

 

 

Q-Banswer

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クリックすると、心電図が拡大します

 

 

P波は自発です。心室はペーシングです。

VAT modeです。

6拍目に自己心拍が出現し、P→QRSと正常伝導しています。

 

(なぜP→V-pacingが短いのか。CAVBへのPMIとすれば、なぜ自発での伝導性がよいのか。ちょっと疑問ですが、一過性のCAVBはよくある事です。ペースメーカー由来の頻拍発作で、AV delay短くせざる得ないこともありますが、検定試験から逸脱するので省略。かなり旧い心電図です。)

 

 

 

 

 

 

Question-C

 

次の二つのケースは、同じmodeです。

心房 心室 ペーシング センシング

以上四つから、必要な用語を取り出して説明して下さい。 

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クリックすると、心電図が拡大します

  

  

  

  

  

  

 

 

 

 

 

 

(DDD-PM)AAI modeです。

(心房ペーシング)→(心室センシング)

 

心室伝導が自発波形なので、心機能的には最も有効な作動です。これを満たすには、

 

*房室伝導が、保たれているのが条件です。

*洞機能不全に対して、心房収縮数を保つだけでよい症例で有効です。 

 

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クリックすると、心電図が拡大します

 

 

 

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クリックすると、心電図が拡大します

 

この波形は、one lead / double leads どちらでも発生しますし、心電図からどっちかを判定することは出来ません。

 

 

もっと、経験してみましょう。

 

 

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