たこつぼ心筋症の経過である事には、異論ありませんね。
第3病日の心エコーでは、心尖部心室瘤と心尖部血栓が明瞭です。心基部は過収縮しています。
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この第3病日の心電図です。
kuri
CRBBBベースの心電図で、V1,2の陰性T波は説明出来ます。
V3-6, II III aVFでの陰性T波は、心尖部瘤を形成するたこつぼ心筋症の影響です。
(心尖部血栓に対しては、抗凝固療法を施行しました)
第18病日の心エコーでは、左心収縮性は回復しています。
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その第18病日の心電図です。
心電図上の改善はありません。
一週間くらいで、たこつぼ心筋症による陰性T波は消失することが多いのです。
けれども、このように心エコー上の収縮性改善(心尖部瘤の消失)があるのに、陰性T波が残存することがあります。
心電図で、心機能の改善は判定しにくいんです。
この症例は、BNP値は改善を示しました。
【たこつぼの陰性T波は発症1~2日後に出現する】
【 この陰性T波は、長期に残存することがある 】
陰性T波が残る理由は、単純ではないようです。
たこつぼ心筋症の経時的改善の程度・期間は、varietionがあります。
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医事新報社からです。
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