#心電図検定試験 PTE Case-C-answer01
病態を先に提示します。
キアリーネットワークに引っかかった(と思われる)巨大右房内血栓でした。超高齢かつ血小板増多症で、心臓外科手術ができませんでした。
この病態を知った上で、心電図を読み直してみます。
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#心電図検定試験 PTE Case-C-answer02
この症例の心エコー(静止画です)
右房内の血栓が、血流によって右室まで拡張期に流れ込みます。
おそらく、キアリーネットワークに引っかかっているのでしょう。
#心電図検定試験 PTE Case-C-answer03
CRBBBの肺塞栓は、検定試験には十分出題されうると考えました。
ポイントはS1Q3T3以上に、右心負荷を示唆する胸部誘導のST低下です。
右軸偏位の増加も、考慮します。
右心負担を、感じ取れましたか?
もともとCRBBBがあるので、分かりにくいですが、S1Q3T3となっています。
aVFの陰性T波。V1-4のST低下が、新たに出現です。
#心電図検定試験 PTE Case-C-answer04
肺塞栓時のX dayでは、QRS幅が拡がっています。
wide-QRSのCRBBBです。
II,III誘導でST上昇に見えているのはQRS自体なんですね。
#心電図検定試験 PTE-17 ECG-375 (case-C)
正解1択として、
1.) 急性肺塞栓
2.) 急性心筋梗塞
3.) 完全左脚ブロック
4.) 発作性心房細動
5.) Brugada症候群
で、1.)を選択する問題を作りました。
でも、かなり意地の悪い問題ですよ、これ。
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医事新報社からです。
循環器版の(思考のレッスン)です。
村川裕二先生から、素敵な(推薦の辞)を頂きました。
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