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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-375:呼吸不全の症例 case-C answer

#心電図検定試験 PTE  Case-C-answer01

 

病態を先に提示します。

キアリーネットワークに引っかかった(と思われる)巨大右房内血栓でした。超高齢かつ血小板増多症で、心臓外科手術ができませんでした。 

この病態を知った上で、心電図を読み直してみます。

 

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#心電図検定試験 PTE  Case-C-answer02

 

 

この症例の心エコー(静止画です)

右房内の血栓が、血流によって右室まで拡張期に流れ込みます。

おそらく、キアリーネットワークに引っかかっているのでしょう。

 

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クリックすると、拡大します

 

 

#心電図検定試験 PTE  Case-C-answer03

 

 

CRBBBの肺塞栓は、検定試験には十分出題されうると考えました。

ポイントはS1Q3T3以上に、右心負荷を示唆する胸部誘導のST低下です。

右軸偏位の増加も、考慮します。

右心負担を、感じ取れましたか?

 

もともとCRBBBがあるので、分かりにくいですが、S1Q3T3となっています。

aVFの陰性T波。V1-4ST低下が、新たに出現です。

 

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クリックすると、心電図が拡大します



 

 

 

#心電図検定試験 PTE  Case-C-answer04

 

肺塞栓時のX dayでは、QRS幅が拡がっています。

wide-QRSCRBBBです。

II,III誘導でST上昇に見えているのはQRS自体なんですね。 

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クリックすると、心電図が拡大します

 

 

 

#心電図検定試験  PTE-17  ECG-375 (case-C)

 

正解1択として、

 

1.) 急性肺塞栓

2.) 急性心筋梗塞

3.) 完全左脚ブロック

4.) 発作性心房細動

5.) Brugada症候群

 

で、1.)を選択する問題を作りました。

 

でも、かなり意地の悪い問題ですよ、これ。 

 

 

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