ACSの患者さんです。
ERの初回心電図でした。
緊急PCI時の冠動脈所見です。
初回の心電図に、心電計による合成波形(V3R-V5R & V7-9)を添えました。
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なんかおかしくないですか？
ちょっと、考えて下さい。1分間です。
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はい、考えて頂けましたか？
では、
#1の完全閉塞です。ER心電図ですので、当然PCI前です。
右室梗塞起きてるはずですよね。
V1のSTもちょっと上昇しているし。。
生理機能室の技師さんが、右室誘導も記録してくれました。
合成波形と比較してみましょう。
実波形のV3R-V6Rは、明瞭なST上昇を示しています。
たいていは、合成波形≒実波形なのですが、今回はちょっと差が大きかったんです。
右室梗塞と後壁梗塞を疑う時は、できるだけ実波形を得た方が良いのでしょうね。
(合成波形で、ST上昇がはっきりしている場合は、信用できますよ)
今回の学び
【ACS疑ったら、18誘導必ず記録しようね！】
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佐々木達哉先生との共著が、2020/1/23に発刊されました。
日本医事新報社からです。重版されました。
循環器版の(思考のレッスン)です。
村川裕二先生から、素敵な(推薦の辞)を頂きました。
まずは、立ち読みして下さい。私が援護射撃した佐々木ワールドが満開です。
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【（上級医がやっている）危ない心電図の見分け方】 医事新報社】
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