すでに、常識化されたクリニカルシナリオ(CS)のお復習いです。
ここで、初めて知った・またはやっと理解したした方は、もっときちんとした書籍・websiteで、学び直して下さいね。
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急性心不全は、その病態生理を複雑に考えるよりも、ERでは血圧で対応を考えましょう、と云う提案です。
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ぐずぐずするな!血圧値で反応するんだ!!
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と云うには、理由があります。
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急性心不全は、搬入時の血圧が低いほど、死亡率が高い。血圧すら維持できないほど、弱った心臓疾患なんですね。逆に、血圧が高い(=血圧を上げる力が残っている)症例では、治療がやりやすいし、効果的なんです。
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でも、のんびりしてはいけないんです。
サッサと治療しましょう!!と云うのも、CSの教えです。
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ERで、うだうだ考えずに、初手は血圧で決めてしまいます。
(但し、最初の90分の対応です。その間に、きちんと病態生理を考慮します)
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血圧さえ有れば、血管拡張と酸素投与です。NIPPVを迷わないのも、大切です。
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付け加えるに、各々のシナリオの病態は、大雑把に、以下の様になります。
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もちろん、ここから各論が生じます。
高血圧性心不全の場合には?
ARの心不全の場合には?
DCMの心不全の場合には?
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でも、まず血圧を指標に治療を開始して下さい。秒を争う気持ちで、患者さんの酸素化を優先することが、予後を決定するのですから。
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心電図をゆっくり判読するのは、心不全治療を開始してからですよ!!
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