=(番外編)のコラムは、心電図周辺の循環器用語を解説します=
心不全の勉強をしていると、NYHA心機能分類が必ず出てきますね。これは、慢性心不全患者の心機能を、自覚症状で分類したものです。
I~IV度まであり、臨床の場で日常的に使われています。
(長所)
* 自覚症状で分類されているので、理解しやすい。
* 患者の状況を、医師・看護間で、共有できる。
* 世界で通用する基準である。
(短所)
* 自覚症状なので、あいまいな把握となる。
* 自覚症状は、個人差がある。(我慢強い人 vs 大袈裟な人)
* 薬効評価などに使うと、ステージの改善は、希望的観測となる。(Biasですね)
さて、どんな分類か、見てみましょう。
う~ん、お世辞にも分かりやすいとは、云えませんね。
これは、原本である英語表記の方が、わかりやすいんです。
シンプルで、理解しやすいですね。
これを、跳躍的にわかりやすくした方がいます。
岡山大学循環器科の伊藤浩先生です。私は、このように学生達に教えておりますと、講演会で示されました。心機能ゼーゼー分類です。
労作と云う点に絞って、この分類をわかりやすく示しています。
忘れようにも、一発で覚えてしまいます。
なお、この分類はあくまで(心不全患者の心機能分類)なんです。私が病院の階段を上って、ぜーぜー云っても、単に運動不足なだけですので、これを乱用しないで下さいませ。
(読み方):エヌ・ワイ・エッチ・エー 心機能分類。
(New York Heart Association:ニューヨーク心臓協会)
ニーハ 分類でも、たぶん通じます。ナイハ分類とも読む、とネットで見ましたが、使ってるのを、私は聞いたことはないです。
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