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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

【コラム-052】(番外編)NYHA心機能分類

 =(番外編)のコラムは、心電図周辺の循環器用語を解説します=

 心不全の勉強をしていると、NYHA心機能分類が必ず出てきますね。これは、慢性心不全患者の心機能を、自覚症状で分類したものです。

 IIV度まであり、臨床の場で日常的に使われています。

(長所)

* 自覚症状で分類されているので、理解しやすい。

* 患者の状況を、医師・看護間で、共有できる。

* 世界で通用する基準である。

(短所)

* 自覚症状なので、あいまいな把握となる。

* 自覚症状は、個人差がある。(我慢強い人 vs 大袈裟な人)

* 薬効評価などに使うと、ステージの改善は、希望的観測となる。(Biasですね)

さて、どんな分類か、見てみましょう。

Nyha

 う~ん、お世辞にも分かりやすいとは、云えませんね。

 

 これは、原本である英語表記の方が、わかりやすいんです。

Nyha_2

シンプルで、理解しやすいですね。

 これを、跳躍的にわかりやすくした方がいます。

 

 岡山大学循環器科の伊藤浩先生です。私は、このように学生達に教えておりますと、講演会で示されました。心機能ゼーゼー分類です。

 

Nyha_3

 労作と云う点に絞って、この分類をわかりやすく示しています。

 忘れようにも、一発で覚えてしまいます。

 なお、この分類はあくまで(心不全患者の心機能分類)なんです。私が病院の階段を上って、ぜーぜー云っても、単に運動不足なだけですので、これを乱用しないで下さいませ。


(読み方):エヌ・ワイ・エッチ・エー 心機能分類。

      (New York Heart Association:ニューヨーク心臓協会)

 

 ニーハ 分類でも、たぶん通じます。ナイハ分類とも読む、とネットで見ましたが、使ってるのを、私は聞いたことはないです。

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