さて皆さん、診断にちょっと迷われたでしょうか?
「う~ん、普通Brugada症候群を疑いたいよね。初回の心電図は、少しだけど、Coved型のような・Saddle back型のような。でも、その後の心電図では、1肋間挙げ記録でも、明瞭なST-T変化ないし。病歴上の問題もないし。Brugada症候群と思わせといて、実はspasm-Vfかな?このブログの著者なら、やりかねないからなあ。。」
いえいえ、とても素直な症例提示なんです。
Brugada型心電図の判読は、V1,2で勝負です。
ECG-047:無症状で偶然見つかった70才代女性のBrugada型心電図の症例。
http://heart2012.cocolog-nifty.com/blogkoko2012/2012/07/18/index.html
これくらい派手にST-T変化(coved型)があれば、迷いません。
では、今回の症例の心電図(ECG-237)と比較してみます。
もしこの症例が、今回の発症前に=無症状で・家族歴無しで=健診として心電図を記録されていて、あなたの前に提出されていたら、相当悩まれると思います。なお、この症例では詳細な問診で、親族のVf-survivorがいることが判明しました。
皆さんを悩ませたまま、answer(2/2)に続けます。
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