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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-236:answer(1/2)

  さて皆さん、診断にちょっと迷われたでしょうか?

 「う~ん、普通Brugada症候群を疑いたいよね。初回の心電図は、少しだけど、Coved型のような・Saddle back型のような。でも、その後の心電図では、1肋間挙げ記録でも、明瞭なST-T変化ないし。病歴上の問題もないし。Brugada症候群と思わせといて、実はspasm-Vfかな?このブログの著者なら、やりかねないからなあ。。」

 いえいえ、とても素直な症例提示なんです。

 まず、典型的症例(ECG-047)を、見てみましょう。

 Brugada型心電図の判読は、V1,2で勝負です。 

ECG-047:無症状で偶然見つかった70才代女性のBrugada型心電図の症例。


Ecg23670brugadaforweb

http://heart2012.cocolog-nifty.com/blogkoko2012/2012/07/18/index.html

 これくらい派手にST-T変化(coved)があれば、迷いません。

 

 では、今回の症例の心電図(ECG-237)と比較してみます。 

Ecg236brugadaforweb_2

 もしこの症例が、今回の発症前に=無症状で・家族歴無しで=健診として心電図を記録されていて、あなたの前に提出されていたら、相当悩まれると思います。なお、この症例では詳細な問診で、親族のVf-survivorがいることが判明しました。

 

 皆さんを悩ませたまま、answer(2/2)に続けます。


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