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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-208:頻脈です。ECG-207症例の2年後です。

80才代女性。CRBBB+LAD+(I度房室ブロック)でその後CAVBとなり、DDD-PMを植え込まれた方です。ECG-207の症例の2年後です。

胸部レントゲンで、心房・心室に各々リードが入っているのが、わかります。皮下脂肪が無いことより、栄養状態の悪化が理解できます。

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 入院時の心電図です。(今回は、脱水・老衰の状況でした)

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 Question-1:心電図判読をお願いします。

            何が起きていますか?

(心電図-01 入院時心電図)

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クリックすると、ECGが拡大します。

 さて、自覚症状はないのですが、経過中に病棟心電図モニターが頻脈を告げ、12誘導心電図を記録しました。下記の様になっております。

(心電図-02  頻拍化した心電図)

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クリックすると、ECGが拡大します。

Question-2:特に、ペースメーカーの設定は変更しておりません。

       一体、何が起きたのでしょうか?

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