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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-294:answer

   典型的な虚血発作です。

   ERの心エコーでは、前壁中隔領域の壁運動障害を認めました。

(am10:05 ER 初回心電図)

*  洞調律です。

*  CRBBBです。

*  ST上昇は、V1-5 まで拡がっています。

*  V1からST上昇しているので、たこつぼ心筋症は考えにくいですね。

*  V1-3のT波陰転は、CRBBBによる二次性変化が主体のはず。

(am10:05 ERでの5分後心電図)

*  洞調律です。

*  CRBBが消失しました。これで、心電図イメージが大きく変わる。

*  Hyperacute-Tのような気もします。

 

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クリックすると、ECGが拡大します。

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 CRBBB による陰性T波。

 ちょっと尖ったT波は、hyperacute-T波かも。

  詳細な心電図の読み込みより、胸痛があって、たった5分で目まぐるしく心電図変化が出現するのは、ACSしかない!! と、思えたら大丈夫です。

  緊急の心カテ→PCI となりました。

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  LMTを巻き込んだLAD #6のACSでした。 #6だけ拡張したら、後でLMTクラッシュが大変です。

Ecg2948pciweb


  早期のPCI・血行動態安定で、心筋酵素上昇も軽度でした。

  今回の学びは、短時間での心電図変化です。

  あなたが、診療所勤務だとしたら、すぐに出来る診断処置は、エコーと心電図です。(もちろん、ACS疑ったら、緊急搬送でよいのですが)

  くり返す心電図記録しかありませんね。5~15分間隔です。

ACS診断のために、短時間・頻回の心電図記録は、ありです!! 】

2015_9_27_2

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