右胸心ですね。
内蔵逆位の一症候ならば、単に臓器が全て逆になっているだけで、問題は生じません。詳細は、ググって下さい。
88歳女性の心電図ですが、
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● I 誘導では、右軸偏位。(R/S<1)
● 胸部誘導で、しだいにR波が低くなる(V5,6でほとんど無くなる!)。
● P波は、たぶん I 誘導で陰性。aVR/aVLは、陰性=心房が立位?
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左右電極の付け間違えでは、胸部誘導が説明できません。
胸部レントゲンで、右胸心が証明されます。
腹部レントゲンで、胃泡が右(逆位)にあり、内臓逆位と思われます。
88歳男性の心電図ですが、
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◎ baseが、CRBBBです。
◎ 胸部誘導で、R波がどんどん小さくなります。
◎ I 誘導で、QR pattern。P波が陰性。
◎ aVRでたぶんP波が陽性。aVLで陰性。aVFは陽性。
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CRBBBが基礎にありますので、よけい混乱しますが、右胸心と考えると全てが理解されます。
その胸部レントゲンとCTです。胃泡が逆ですし、CTにて内臓が全て逆位に存在していることが、わかります。