**電子カルテの導入で、ブログ更新が、遅れに遅れました。やっと電カルになれつつあります。遅れて電カルに参加した代わりに、洗練されたものに出会えました。**
基線が、まっすぐでないと、STが上昇したも、下降したも、わかりません。
STの昇降は、基線に対して、述べるものだからです。
基線は、何も電気的興奮のない部分=T波の終わりからP波の始まりまでの部分です。
これを、継いだのが、基線ですね。
実際は、U波があったり、細動波/粗動波があったり、頻拍だったり、きれいに基線を継ぐことは、難しいことは、よくあります。
このように、基線部分が長すぎるのも、恐いですよね。
次の心電図を、見て下さい。
なにやら、怪しげなST-T変化を示しています。
もちろん、アーチファクトです。
記録時の基線のぶれに過ぎません。
でも、時に悩ましく思えるときもあるんです。
ST-T変化は、連続記録で、基線が安定してるのを、確かめてから、判定しましょう。
これは、STの上昇ですね。
STの上昇や下降は、基線より高いか・低いか、だけです。
誰でも、その判定はできますし、同じです。
問題は、それに臨床的意味を与えるかどうか、なんです。
でも、基線を明確に決められなくても、(誰が見ても明らかな)ST低下もあるんです。
基線がぶれない心電図記録を、できるだけ心掛けましょうね!
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