ECG-164:67才男性。電気軸測定(その6)です。
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ECG-043の再掲です。ASD/Eisenmenger症候群=肺高血圧/RVHの症例です。
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当然ながら、右軸偏位です。この理解は、よろしいですね。
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かなり、しっかりした右軸偏位です。aVF誘導で、R=Sなので、これに直交した電気軸となります。
+150度か、-30度です。
I 誘導で、R<<Sなので、-30度はあり得ません。
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+150度前後で、だいたいあっているハズです。
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心電計診断では、ちょうど+150度でした。
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この症例では、明らかな右軸偏位を示す原因は、なんだろう?
と思うところから、診断が始まります。
胸部誘導で、RVHとしか思えない波形があり、肺高血圧を呈する症例とわかります。
後は、RVHを来す疾患の鑑別ですね。
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この7症例提示で、軸偏位の測定法シリーズは、一応完結です。
あとは、少し残るバリエーションと軸偏位の解釈です。
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