【 コラム-074:Ghost in the Atrial-fibrillation 】
心房細動症例では、抗凝固療法を必ず考慮しますね。
その前に、(本当に)心房細動なのか? を、検討しましょう。
誰が見ても(心房細動)な心電図では、問題ありません。
よく考えないといけないのは、
* SVPCの多発例を、心房細動と間違えない。
* 発作性心房細動症例が、本当に心房細動か?
と云う問題です。
SVPCの多発症例をAfib.と間違えない、は以前症例提示しました。
→ECG-206:90才男性。動悸と息切れで搬入されました。
自動診断で、間違うこともあります。
→ECG-192:80才代男性。心電図自動診断で、心房細動でした。
発作性心房細動では、その証拠となる心電図を、しっかりと残しておくことです。
紙カルテでも、電子カルテでも、すぐに確認できるように、しましょう。
昔、心房細動があったようだ、の伝説になっている症例が、時に有ります。その当時の心電図を見ると、「なんだ、心房細動じゃないじゃん!洞調律だよ」なんて事も、あり得るんです。(循環器医のいない出先の病院など。。)
自分が、その患者さんの抗凝固療法を担当する際には、面倒でも必ず12誘導心電図で確認を取りましょう。本当にAfib.なの?
もちろん、今回の表題は、攻殻機動隊のもじりです。
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