四択問題でした。
1:急性冠症候群
2:先天性QT延長症候群(type-2)
3:低カリウム血症
4:低カルシウム血症
正解は、3:低カリウム血症 です。 K=1.4mEq/Lでした。
#心電図検定試験 Q-14 answer-01
1.急性冠症候群 が、なぜ×なのか。
この心電図のV1-4のST-T部分をよく見ると、(ふたこぶラクダ)になっています。陽性波が二重ですね。
後半の陽性波を次のQRSのP波と考えると、あまりの大きすぎ・幅広すぎです。
U波と考えると、しっくりきます。
但し、U波のバリエーションを沢山経験してないと、戸惑いますね。
#心電図検定試験 Q-14 answer-02
LAD-ACSならば、STの開始点(j-ponit)からST上昇を示し陽性部分は二相性になりません。T波の頂点が、こんなに後方には来ない。
まあ、論より心エコーなんですけど。
#心電図検定試験 Q-14 answer-03
LAD-ACSならば、STの開始点(j-ponit)からST上昇を示し陽性部分は二相性になりません。T波の頂点が、こんなに後方には来ない。
まあ、論より心エコーなんですけど。
#心電図検定試験 Q-14 answer-04
2.先天性QT延長症候群(type-2) が、なぜ×なのか。
ここは、(type-2)が、引っ掛けポイントです(←威張るな!)
type-1は、びよ~んとT波が(幅広く)拡がります。
type-3は、平坦なST部分が続いた後に、思い出したように陽性T波が出現します。
#心電図検定試験 Q-14 answer-05
type-2は、平定化したT波とU波が、ごにょごにょ、しております。
ぱっとしないんですね。
この症例のように、劇的U波にはなりません。
(なお、type分類にV5,6を使うと、どれも同じに見えるので、ダメ!)
#心電図検定試験 Q-14 answer-06
ここまでは、cLQTSの平和な展開です。
試験問題としては、典型例を理解すればいい。
でも、実臨床は柔じゃないようです。
この論文のtype-1,2,3のバリエーション。測定法の技術的問題点を見て下さいまし。私は、降参します(-_-)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jse1981/28/Suppl2/28_Suppl2_5/_pdf
(次に続きます)