Web上の英知を集めて、#心電図検定試験の情報を統合します。
ECG Yellow web Bookです。(ECG. Fountains of Knowledge)
No.004:低カリウム血症
低カリウム血症のお話しです。必ず出題されます。
*公式問題集&ガイド(改訂3版) p-113 問題99, p-121 問題107,
*実力心電図(改訂版) p-138 その他の病態:低カリウム血症
心電図検定試験として
4級:低カリウム血症=QT延長だと知る。
3級:陽性U波とT波の平定/陰性化と絡めて考える。
2級:QT延長とQU延長を、区別したり悩んだりしない!!
1級:CLQTによるQGT延長との違いも、考える事が出来る。
マイスター:低K血症 vs 低Ca血症 vs 低Mg血症
を鑑別する問題は、悪問でしたよね~💦
(妄想です💦)
*低カリウム血症の心電図は、選択枝に(低カリウム血症)があった場合には、考慮します。
*先天性QT延長症候群との鑑別は、(心電図だけでは)無理っぽい💦
*低K血症・高K血症の心電図変化の基本はコレです。
https://litfl.com/hypokalaemia-ecg-library/
心電図変化がなぜ起きるのか?
活動電位レベルからの説明は、YouTubeの(マイスターチャンネル)解説をご覧下さい。
まず血清カリウム値の基準値から
3.5~5.0mEq/L を基準値とします。
明瞭な心電図変化が出現する値は、個体差が大きいのですが、平定化したT波・QTの延長(RR間隔の1/2以上)を見たら、想起して下さいね。
では、実症例をドンドン見てみましょう。
症例-01(hypokalemia)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7287199/
*QU時間の延長があります。(RR間隔の1/2を大きく超えてる💦)
*ST低下とT波陰性化あります。
▲PR延長とP波波高増加を特徴に加えている文献もありますが、自己症例を見返しても、そんなに特異的ではないと思います。
K値正常化での、心電図経時的変化です。
症例-02(hypokalemia)
血清カリウム値と心電図波形の経時的変化です。
*QU時間が延長してますね。
*V3-4で、T波とU波が融合しているのが分かります。
*2.0→2.5mEq/Lへの変化で、QT時間は正常化ですけど、T波に元気がありません。
*4.6mEq/Lでは、T波も元気になって、正常心電図となりました。
なお、心不全症例では、不整脈による突然死を抑止する意味でも、4.3mEq/L以上を維持せよ!!とも言われます。担当医の腕の見せ所💦
症例-03(hypokalemia)
著しい脱力と呂律不良で、ER搬入となっております。
脱力・全身倦怠感の心電図を見るときは、
*低カリウム血症、高カリウム血症が無いか。予断を持って見る。
*高Ca血症は、心電図で(除外診断)出来ないのでご注意を(>_<)。
症例-04(hypokalemia)
*ぼ~と見ていると、陽性U波を見逃しますね💦
*陰性T波+陽性T波です。P波は別に確認できます。
*測らなくてもQT(U)延長が分かるのが(QT延長)なんです・・と村川裕二先生は仰有いました。
*けっこう元気のよいU波です。
*なだらかに拡がるU波から、ぴょんと跳ねるU波まで、variationありますね。
この症例をブログにUpした2015年に、アマゾンでこの本が1位を(瞬間的に)獲得しておりました。
(低K血症は)次回に続きます。
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佐々木達哉先生との共著が、2020/1/23に発刊されました。
日本医事新報社からです。重版されました。
循環器版の(思考のレッスン)です。
村川裕二先生から、素敵な(推薦の辞)を頂きました。
まずは、立ち読みして下さい。私が援護射撃した佐々木ワールドが満開です。
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【(上級医がやっている)危ない心電図の見分け方】 医事新報社】
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