*正解は、
Case-B). AVNRT with CLBBB
でした。
VTは、12誘導心電図だけでは分からなくて当たり前。
典型例しか #心電図検定試験 は出ない!!と割り切りましょう。
各々のケースを見ていきます。
心電図検定試験 Q-6 answer-02
CASE-A: ベラパミル感受性VT
WQRSTで、(RBBBパターン+左軸変異)です。
このパターンは、VTです。左脚後枝領域のVT.
さらに、(taller left rabbit ear) signがあります。
加えるに、(V6でr<<S)となっています。
心電図検定試験 Q-6 answer-03
CASE-B:AVNRT with CLBBB
*波形に異常感がありません。
*CLBBBの頻脈と考えると、すっきりします。
*Brugada criteriaに、全く合致しません。
*P波ありません。 AVNRTを示唆します。
*洞調律時の波形と同じなら、VTは否定されます。
*2:1伝導AFLは、最後まで残りそう。
心電図検定試験 Q-6 answer-04
CASE-C:VT RBBB pattern + LAD
*case-Aと同様のVTです。
*left rabbit ear sign は、ありません。
*これがあるとVTですが、無くてもVT否定とはなりません。
*V6のR<Sではなく、r<<Sがポイントです。
心電図検定試験 Q-6 answer-05
CASE-D:VT positive concordance + RAD
*V1-6まで、ほぼR波。
*脚ブロックでこのような波形はできません。
*心基部から放射上に拡がるVT
*RADは、左室側壁からのVTを示唆。
*DC後の心電図は、洞調律でnarrow QRSです。
*波形は大きく変わりました。
*I,aVL誘導に大きなQ波。胸部誘導はQSパターンに近い。
*かなり広範な前壁梗塞後ですね。
*old-MIのWQRST = VTです。
VT診断時は、どこにoriginがあるかで、波形が決まります。右軸偏位・左軸変異どっちもありです。決め手にはなりにくい。
但し、(北西軸)=(IとaVF両方がrSパターンのWQRST)は、VTです。脚ブロックでこんな電気軸は示せません。
#心電図検定試験 Q-6 answer-07
*PSVTと間違う心室中隔由来のQRSが狭めのVT
*実は、WPWのantidromic AVRTでVTに見えた
*PSVT中に、変行伝導でVTに見えた
http://mochida.co.jp/dis/guidance/electrocardiogram/a53.html…
など、あるんですけど、#心電図検定試験 に出したら反則です。
典型的な波形を、復習しましょう。