実際に、ベッドサイドや外来で、電気軸をどのように読んでいるのでしょうか?
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少し、説明を書き加えてみます。
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実践してみないと、わかりませんよね。
では、実践してみましょう。
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前回取りあえげた症例で、まず練習です。
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電気軸が、0〜+90度以内なのか、それ以外かを、Dubin先生の方法でまずチェックしてみましょう。
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I,aVF誘導から、マイナス角度(0〜-90度)の範囲であることが、わかりましたね。
次に、だいたい何処ら辺に電気軸があるのかを、推定します。
単純なお話しで、一番R波の波高が高い肢誘導の近くが、電気軸です。
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一番高いR波を持つ肢誘導の±30以内のはずです。(大きく見積もって)
また、すでにマイナス角度であることが、分かっています。
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次にR波の大きな誘導を探しましょう。
当然ですが、aVLです。
よく見ると、0.1mVほどR波が、I 誘導より低くなっています。
つまり、電気軸は、ちょっとだけI 誘導に近いんです。
となると、真ん中の-15度より少しI 誘導より⇒-10度の付近となります。
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いちいち、上記のような思考を、ゆっくりと辿ってはいません。
えいや!! って感じで瞬時に理解しています。
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電気軸は、±15度くらいで分かれば、実臨床では困りません。
精密な判定は、心電計に任せてしまいましょう。
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一例だけでは、心配ですか?
じゃ、次に演習問題を、組んでみますね。
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まだまだ、終わらない電気軸のお話し。
こんな予定では、なかったのですが(-_-;*)。
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ちなみに、この症例は、ECG-081と同じ症例です。
HOCMで、当然著明なLVHです。しかも、胸部レントゲンでわかるように、横位心です。なのに、ほんの少し左軸偏位傾向なだけです。
LADと左室肥大は、あんまり相関しないのです。
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