P波については、コラム-005(P波の意義を、どこまで考えるのか?)
P波を探せ!*** cherche le P ***
のお話しをしております。
.
もうちょっと、追加のお話し(その2)です。
QRSは、notchやslurで、デコボコとなることが、よくあります。
それに比べると、
【ST-T部分は、緩やかな曲線のみで構成されます。】
ST-T部分に、ぽこんとnotch様の狭い波形があれば、P’ の可能性有り!です。もちろんその後に、早期収縮としてのQRSがついて来るはずです。
.
洞結節以外の場所で、P’が発生すると、やはりP波とは微妙に形が異なってきます。
【 P’ 波は、早期に出現しP波と形が異なる 】
但し、P’ の発生源が洞結節に近すぎると、区別は難しい。。
.
(A)の場合。
* P’が、このように反復すると、理解しやすいですね。
*ST部分に、P波とは(形の)異なる P’ があります。(青矢印)
* P’ の後に、QRS続かず。 PAC with blockです。
.
.
.
(B)=(A)の全誘導。
12誘導どれで見ても、P’ がよくわかります.( 赤矢印)
.
.
(C)の場合。
でも、現実はノイズもあるし、よくわかんない事もあります。
I, II 誘導では、P'を見つけるのは、大変ですね。見えない誘導は、存在します。
(橙矢印)は、PAC with blockです。(青矢印)は、P’ 後に、変行伝導でQRSが出ています。もちろんSVPCとしての、早期収縮でCRBBB型です。
.
.
P'の探し方の一例です。
そして、もっと大事なことは、SVPC・PAC with blockそれ自体は、治療の対象とならないことです。慌てなくて云い、事をご理解下さいね。
.
.
.
.
.
.