answer : たこつぼ心筋症でした。心エコーです。
心尖部のballooningと、心基部の過剰な収縮で、典型例です。
* 心基部の障害がない=V1のST上昇がない。
⇒V1のST上昇があると、たこつぼ心筋症は否定的。
⇒但し、apical ballooning型のたこつぼ心筋症です。
* aVR(= - aVR ) でのST低下は、心尖部のST 上昇の表現です。
クリックすると、ECGが拡大します。
慣れれば、これが(たこつぼ心筋症)の心電図だと、臨床的には確信できます。でも、例外や判断困難な場合も多いので、心電図で心カテの省略は、お勧めできません、私は。
呼吸苦・動悸等があり、モニターで明らかなST上昇があれば、
* ACS( スパスムを含む )
* たこつぼ心筋症(超急性期)
* 肺塞栓(超急性期)
* 高カリウム血症
などですが、全て12誘導心電図で確認して下さい。
また、前問(ECG-221) でお示ししたように、胸部誘導の付け方を変えるだけで、心電図モニターの波形は簡単に変化します。モニター心電図の変化は、上記を疑う理由となっても、否定する理由にはなりません。
【 心電図モニターでの異常は、全て12誘導心電図で確認をすべし 】
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