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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-275:80才代男性。呼吸苦と血痰でした。

   80才代男性です。

 研修医「80才男性です。2週間前より元気が無く、食思不振だったようです。この数日は、湿性咳嗽でした。会話は、途切れ途切れでできました。」(バイタルサインまずまず安定)

 指導医「で、どう対応しました?」

 研修医「仰臥位になれず、ギャッジアップ・酸素投与開始です。問題は、喀痰量が多く、血痰だと云う事です。各種検体(喀痰・尿・血培)に、ガフキーを急ぎ加えました。結果はまだです。」

 指導医「急性呼吸不全を、感染症として対応したの?」

 研修医「もう、肺雑音が大きいのなんの。あ、心雑音もありました。」

   指導医は、ちょっと不安になって、ベッドサイドに向かうことにしました。歩きながら、研修医に聞きました。

 指導医「それで、キミの診断は?」

 研修医「胸部レントゲンより重症肺炎です。心電図は、洞調律/CRBBBでした。尿からは、肺炎球菌・レジオネラの抗原は陰性でしたね。」

 指導医「とりとめが無い提示だなあ~。」  

   この後、視診→聴診→心電図/胸部レントゲン評価となって、新たな指診・治療が行われました。大急ぎで。

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Question:心電図・胸部レントゲンを、まず判定されて下さい。

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