まず、このイベント6カ月後の心電図を、 読んでみます。
* 洞調律です。
* aVRで陰性P + aVFで陽性P = 上肢の左右の電極付け間違え無し。
* I, aVL, V5-6のQS pattern → 広い側壁の陳旧性梗塞。
* II, III, aVF でのQ波無し。
(回旋枝の) 側壁の陳旧性梗塞ですね、は問題ないでしょう。
私の考えるポイントは、V1-4のr波をどう解釈するかです。
R(r)波の存在 = その誘導の心筋は元気です! はちょっと早とちりになります。
(解釈-1)
大きな回旋枝のACSである。
回旋枝の支配領域 = 側壁であり、心電図変化を説明出来る。
(解釈-2)
前下行枝のACSである。
広範な前壁梗塞であるが、一部残存心筋がV1-4の r 波を形成している。
よく見ると、V2で最大となった後、r 波高は減衰しています。
(RRWP : Reversed R Wave Progression)です。
それは、こういうイメージです。
どっちなんでしょうか? (解釈-1) or (解釈-2)
あなたは、6カ月前のイベントの内容を知りません。(の前提です)
【Question-2】 どのような検査で、それを推定しますか?
で、answer(2/2)となります。