=WPW B型 (右室後壁側のケント束)=
デルタ波の存在。
V1の r 波の存在 ( r<<S ) 。
II, III, aVFでのQSパターン(pseudo MI pattern)
動悸発作時の心電図は、心房細動を合併した時のもので、いわゆる(偽性心室頻拍:pseudo-VT)です。この用語は、日本でしか使われていません。
=上級編解説(のつもり)=
上記の説明で納得される方は、上級だと思います。
(実力心電図)本 クリアされていますね。
矢印(↓)部分は、ケント束の伝導が無い正常房室伝導 です。心房細動ベースのB型WPW症候群と考えると、スッキリ理解出来ますね。
WPW 心電図パターンは、V1の形でA,B,C型に分ける。
(欧米の分類では、B型にCを入れているのもある。B ⊃ C)
左軸変異が強く、II, III, aVFでのQSパターンとなるのは、後壁中隔あたりにケント束を意味する。軸偏位の有無でケント束の位置が、前壁側か後壁側か、を判定する。
デルタ波の形態でケント束の位置を推定するアルゴリズム、YIAを頂くような優秀なアブレーターでも、覚えていないそうです。
例え、12誘導心電図でケント束の位置を推定していても、アブレーターの方々は、EPSで詳細に位置決定を行います。
村川裕二先生曰く、
「思い込みでやると、痛い目に会う。」
*psuedo-MI pattern=偽(心筋)梗塞パターン
*YIA=Young Investigator Award
(優れた研究を発表した若手研究者を表彰する)
*アブレーター=カテーテルアブレーションの術者
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佐々木達哉先生との共著が、2019/1/20に発刊となります。
医事新報社からです。
循環器版の(思考のレッスン)です。
村川裕二先生から、素敵な(推薦の辞)を頂きました。
まずは、立ち読みして下さい。私が援護射撃した佐々木ワールドが満開です。
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