=顕性WPW症候群の実例集です=
*顕性のWPW症候群の本質は、デルタ波があることです。
教育目的での再利用が自由に認められるwebsiteより、引用元を明示します。感謝です。
https://litfl.com/pre-excitation-syndromes-ecg-library/
Case-5 (30秒考えて、答えを見てね)
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(A型WPWパターン)
*洞調律で、PR時間<120msec.でとても短い。
*幅広いQRSはスラーで始まる=デルタ波。
*R-dominat(優性な) V1は、A型WPWパターンで、ケント束は左心系にある。
*Tall-Rと陰性T波がV1-3にあると、右室肥大と誤認することがあります。(右室肥大ではありません)
*陰性のデルタ波がaVLにあり、これは側壁梗塞の偽梗塞パターン(pseudo-MI pattern)です。
Case-6 (30秒考えて、答えを見てね)
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(B型WPWパターン)
*洞調律で、PR時間<120msec.でとても短い。
*幅広いQRSはスラーで始まる=デルタ波。
*S-dominat(優性な) V1は、B型WPWパターンで、ケント束は右心系にある。
*Tall-Rと陰性T波がV4-6にあると、左室肥大と誤認することがあります。(左室肥大ではありません)
Case-7 (30秒考えて、答えを見てね)
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(C型WPWパターン)
*洞調律で、PR時間<120msec.でとても短い。
*幅広いQRSはスラーで始まる=デルタ波。
*QS pattenのV1は、C型WPWパターンで、ケント束は心室中隔にある。[V1の陰性デルタ波が、QRS初期の削れるような波形を作っている]
*III, aVFの陰性デルタ波によるQSパターンは、下壁の偽梗塞パターン(pseudo-MI pattern)を作っている。ケント束は右室側の中隔後壁となる。
=このwebsiteでは、B型PWPパターンとして紹介しています=
Case-8 (ゆっくり考えて、答えを見てね。5才の少年です)
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(たぶん、B型WPWパターン)
◎小児の心電図変化は、成人に比べると微妙である。
*PR時間は、5才であることを考慮しても短い。
*さほど幅広いQRSではないが、スラーで始まる=デルタ波は、II, III, aVFとV4で認められる。
*V1のRSR`パターンは、で、この年齢では正常範囲内である。
*このRSR`の中に、B型WPWパターンが隠れている。
*陰性のデルタ波がaVLにあり、これは側壁梗塞の偽梗塞パターン(pseudo-MI pattern)です。
こんな難しい問題が出るのかは、分かりません(・_・?)。
しかし、小児心電図の特性は設問されるでしょう。