2023/1/14までに、一人じゃ勉強できないよ~!!
新シリーズです。
2級合格を目標として、いろんな波形を学び直し、その後に1級受験へ誘うコラムです。
それでは、Wenckebach AV blockを理解しましょう。
II誘導のカスケードです。(twitterに載せた問題ですね)
時々、RR間隔が延びてますね。
その延び方もバラバラです。ここが引っかかりますね。
では、解析してみましょう。
P波の数でQRSの脱落を見てみました。
*P波6回に一度QRS脱落
*P波4回に一度QRS脱落
*P波8回に一度QRS脱落
*P波7回に一度QRS脱落
◎グループ化できます。
◎連続2回のQRS脱落はありません。
拡大して見ましょう。
QRS脱落する前のPR時間(5)と、脱落後に繋がった最初のPR時間(1)を見て、
(5) > (1)
ならば、Wenckebach型2度房室ブロックと思って良い!!
(完全房室ブロックでは、RR間隔は狂わないし)
(Mobitz-type2は、PR間隔は全て同じで時々QRS脱落)
PR時間が、だんだん伸びて遂にQRS脱落し、その後最初のPR時間に戻る(=短縮する)が、Wenckebach AV blockですね。
基本の再確認です。
今回は房室ブロックの中で、簡単そうで実は厄介な奴を取り上げました。
Mobitz-tgype2 AV blockは、聞いたことありますよね。だったら、type1って何🙄と、思った事ありませんか?
(私はある、35年前に)
【Mobitz-type1 AV block】=【Wenckebach AV block】
なんです。
Wenckebach先生は、Mobitz先生のお弟子さんです。
師に敬意を表して、(Mobitz1型)とされています。
でも、日本ではWenckebach型2度房室ブロックでしか語りませんよね。
(なお、人名は #心電図検定試験 でもローマ字綴りです)
この心電図を、どう読み取るのか?
このように、反復するWenckebach AV blockは理解しやすいです。
反駁して3:1でQRSが抜ける(PR時間が徐々に延びて)は、由緒正しいWenkcbachパターンです。
3,4級がこれだと思います。
でも2Aまたは1B合格のためには、こんな正しいWenckebachパターンだけの理解では、きっと足りません😬
公式問題集&ガイドのQ42が、良い例です💦
次は1級挑戦のために、Wenckebachパターンの発生機序を、一緒に考えてみましょう。