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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECGF-396:answer

  ACSを考えるしか、ありませんね。他は、考えられない。

  素直に考えましょう。

 

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クリックすると、心電図が拡大します

II, III,aVFで、ST上昇を示します。

aVLでは、ミラーイメージとしてのST低下があります。

下壁梗塞(の急性期)ですね。

 

 

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*III>IIで、ST上昇のように思えます。

*胸部誘導(V1-4)で、ST-T変化ありません。

*I, V5,6でのST上昇もありません。

 

下壁梗塞で、この条件を満たすのは

【右冠動脈・近位部閉塞】となりますね。

 

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難しく考えずに、

 

【 III誘導の方がST上昇してるから、RCA-ACSだよ! 】

 

で良いんですよ、#心電図検定試験では。

 

上記の表は、あくまで参考所見です。覚える大変だし💦

 

 

実際の心カテ所見です。

 

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RCA近位部病の閉塞変症例での経時的心電図変化を提示します。これが、今回のお見せしたい本筋です。

 

(緊急PCI前後の経時的変化:四肢誘導)

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*ST上昇は治まり、冠性T波が下壁誘導に出現しています。

*aVL誘導のST低下も無くなって、陽性T波です。

*よく見ると、I誘導で平坦化してちょっと下がっていたST部分も元に戻りました。T波には、元気がありません。

PCIが早期に成功したのと、側副血行路が発達していたために、下壁誘導での異常Q波の出現ありませんでした。

 

 

(緊急PCI前後の経時的変化:胸部誘導)

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*V5,6誘導で陰性Tが出現しました。側壁にもダメージは有ったんです。

 

#心電図検定試験としては、素直な問題でした。

閉塞部位が、RCA近位部 or 遠位部は、2級以上では求められそうです。

 

 

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