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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

【コラム】静止膜電位について、難しいですね。


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 学んで納得、そして忘れるための心筋電気生理学:第4相
 
◎ 第4相(Phase4):静止膜電位(Resting Potential)
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 心筋が興奮してない時相です。
 でも、心筋は、ただお休みしている訳ではありません。
 「次の電気的興奮が速やかに行える」ために、再分極しているんです。
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【細胞膜は、細胞の内と外の環境を異なるものにするために存在する】
             from 心筋細胞の電気生理学@山下武志(p-25)
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細胞外液は、等電位で全身繋がっています。
ここを、取り敢えずO(ゼロ)電位と決めます。
これに対して、心筋細胞内がどれだけ偏位しているかを調べます。
通常、細胞外液に対して、マイナス電位を取ります。
-90mV となります。
そうすることで、0相での急速なナトリウムイオンの、細胞内への流入を可能としているんですね。
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 高い濃度の細胞内のカリウムは、細胞外に孔を通じて出ていきます。でも細胞内陽イオンが減って陰性化すると、細胞内への電荷の力(=負電位が陽イオンを引きつける)で拮抗します。
 このため、静止膜電位は、だいたい -80〜-100mV となります。
 計算式で証明したのが、Nernstの式です。
 
 おわかりになりましたか?
 正直、私は細かい部分でよくわかっておりません。
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 山下先生は、上記のp-26で、以下の様に理解しましょうと、云われております。
 
1).細胞が、細胞内外の不均一なイオン濃度勾配を保とうとしていること。
2).細胞膜が、選択的に一部のイオンのみ透過できる孔をもっていること。
   ⇒静止膜電位の存在が、すみやかな興奮伝達を可能にした。
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Photo

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.医事新報社の許可を得て、転載です。
 
 良いお年を。 2012/12/31、18:22 (静かな医局にて)
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