【 第１度房室ブロックの定義 】
単純に、PR時間が延長したもの。0.20秒以上。
第１度房室ブロックのみでは、疾病として扱う必要はありません。何も困らないからです。
副交感神経が緊張すると、PR間隔は延長します。スポーツ心でも安静時は、延長し得ます。たいていは、運動(=交感神経緊張)で改善します。
房室結節は、交感・副交感神経の両方の支配を受けています。興奮の強い方の影響が出てきます。
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初期研修医のために、PR時間の計り方をご説明します。
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心電図は、通常25mm/sec.で記録されます。0.04秒で1.0mm用紙は流れます。0.2秒で、5.0mmです。
心電図の記録用紙は、5マス(=5.0mm)毎に太線となっています。
PR間隔が、5.0mm以上ならば、第１度房室ブロックとなりますね。
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実例です。 PR=0.259sec.
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なお、この症例は左脚前肢ブロックを伴っています。
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PR時間が異なる第１度房室ブロック症例です。
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なお、第１度房室ブロックが問題とならないのは、それ単独で存在する場合です。下記のような(CRBBB+LAD+第１度房室ブロック)の場合には、要注意です！！
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この場合の伝導障害は、次のイメージとなります。
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今回の教訓です。
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【 第１度房室ブロックは、単独では経過観察のみ 】
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【 第１度房室ブロックは、他の伝導障害の合併に留意する 】
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