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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-296:90才代女性。入院時の変な心電図です。

  高齢ですが、自立した施設での生活をお送りです。トイレへの移動時のめまいで搬入されました。

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  ERでの脱落神経症状なし。発語も良好。頭部CTでの新規病変なしでした。研修医との診療を終わって、入院待ちの状態となりました。(施設側が不安で、数日預かって下さい、とのことでした。)

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  ER待機の交代で、次の研修医が申し送りを受けました。その時点で、心電図記録されました。

  研修医は心電図を見て、びっくりして上申に来ました。

研修医:先生!大変です。心電計がACSだと云ってます!

私:◯◯さん、あなたはどう思う?

研修医:STが上がったり、下がったり、おかしな心電図です。よく分からないけど、大変な心電図だと思います。

私:ACSだと思う?

研修医:う~ん。分かんないです(だから、聞きにきたんでしょう!)。本人は、お元気でニコニコされてるんですよね。

私:申し送り受けた後、診察しましたか?


研修医:患者さんとお話ししつつ、電子カルテの心電図見て、ビックリしたんです。(理学所見の)診察まだです。

私:じゃ、まず診察して。ボクはさっき診察したから。

研修医:教育的配慮、ありがとうございます。って、のんびりしていて、いいんですか!?!

私:お願いですから、とにかく診察してみてちょうだい。

Question:心電図診断を、お願いします。

    (自動診断結果も参照して下さい)


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