今回は、
むだばなしは明朝体の黒で、
医学的内容はゴチック体の青で、
強調したいところは赤表示
とします。
ERにwide-QRS-tachycardiaの患者さんが来ると、初期研修医は後ろを向いて後期研修医をウルウルした目でみます。
後期研修医は後ろを向いて、指導医に診断を具申します。
指導医は後ろを向いて、私にこれでいいですかと、診断を確認します。
私も後ろを向いて・・・誰もいないので、決定しないとなりません、やれやれ。
VTを認識するためには、その起源をある程度理解する必要があります。Wide-QRS-tachycardiaには、脚ブロックを伴った上室性頻拍もあるんです。また、頻拍のフォーカスによってVTもいろいろと形が変わるんですね。
私は、このVTの起源をお勉強し始めた時に、とんでもない勘違いをしでかしました。(ヒロシ)風に云うと、
.
.
ナオキです。
上方軸を逆に覚えたんで、VTが分からんごとなったとです!
.
.
背の高いR波を見て、なぜだか(R波が上を向いてるから、これが上方軸なんだよね)と、訳の分からん思い込みをしました。当然ながら、その後の解説書の説明が理解出来なく(・_・?)なりました。
この訳分からんループを脱出するのに、けっこうかかりました。身近に導師がいないと、こんなアホをすることがあります。
まずVTを理解する前に、まず次のサイトを訪問して下さい。
私の失敗を、避けるためにも、ぜひ!
(ぴのまるさんの看護師の知りたい心電図
上方軸?下方軸? PVCの発生起源について)
https://www.ns-maru02.com/entry/2018/12/24/005347
(ぴのまるさんの看護師の知りたい心電図
右室起源?左室起源?のPVC(心室期外収縮)の発生起源を知る)
https://www.ns-maru02.com/entry/2018/12/24/005435
いかがですか。
よし、分かったぞ!十分だ、と云う方はココでおしまいOKです。
私は、図示することでやっと理解出来ました。
まず、(その1)で示した心電図の再掲です。
右室の流出路でドカーンと発火しました(青い★印)
電気的興奮は、真下(下壁方向)へ向かっていきます。
興奮が下方向へ向かうので(下方軸)です。
私のような間違いを、しないで下さいね。
心尖部方向に電気的興奮が向かうので、
V1がrS、V6がRのwide-QRS=CLBBB型となります。
I 誘導から見ても下方へ向かうので、QRSの振れがとても小さい。
但し、これが左室流出路等の別の場所だと、話がややこしくなりますので、それは今回論じません。(本当は、ずっと論じたくない)
.
.
.
【(上級医がやっている)危ない心電図の見分け方】 Amazon】
.
【(上級医がやっている)危ない心電図の見分け方】 医事新報社】
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.