【 北西軸(NW axis)のWQRSTは、VTである 】
WQRSTにおいて、北西軸(North West axis)は、VTです。
脚ブロック・心室内変行伝導によるWQRSTでは、こんなヘンテコな電気軸はとりません。
＊I誘導で陰性 かつ aVFで陰性のQRS軸 （r<<<Sが望ましい）
＊当然、aVRのQRS軸は陽性です。
【 Positive concordance / Negative concordance が全胸部誘導にあれば、VTです 】
全胸部誘導で、
＊Positive concordance：陽性優勢波
または、
＊Negative concordance：陽性優勢波
は、VTです。(R波単独 or QS波単独だと、まず間違いなし)
【 VTにおける房室解離は、絶対的所見なんですけど 】
（心室頻拍での房室解離）の存在は、絶対的VTの証明とされています。
ですが、、VT波形の中からP波を見つけ出すのは、けっこう熟練が必要です。私はまだ、未熟です(-_-;*)。
VTの5％くらいしか、指摘できませんとも云われます。(小さな心電図では、なおさらです)
capture beat, fusion beatは、房室解離が前提です。こっちの方が分かりやすいですね。
【 CRBBB / CLBBBとちょっと違う波形がVT 】
この感覚は大事ですけど、CRBBB,CLBBBのバリエーションを体得してないと、迷うばかりとなります。なんとなくVT診断は、限界があると理解されて下さい。
どうでしょうか？
同じ事を、くり返しtweetして、ブログに載せました。
私は、何回も何回も学習を繰り返し(←年取るとすぐ忘れる)、やっと分かったような気になりつつあります。
でも、最終的VT診断はEPSなんです。不整脈専門医がそうされます。
https://litfl.com/vt-versus-svt-ecg-library/
心電図検定試験としては、
WQRSTで、
＊左脚ブロック型 ＋ 下方軸
＊右脚ブロック型 ＋ 上方軸
の二つを、とにかく覚えましょう。
これ以外は、余裕がある方がチャレンジされて下さい。
1級のマイスター狙いでなければ、VTのお勉強は、ほどほどに。。
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佐々木達哉先生との共著が、2019/1/23に発刊されました。
医事新報社からです。
循環器版の(思考のレッスン)です。
村川裕二先生から、素敵な(推薦の辞)を頂きました。
まずは、立ち読みして下さい。私が援護射撃した佐々木ワールドが満開です。
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