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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

【コラム-101:私嫌いなんです、心室頻拍(VT)が。(その4 : 起源は右か左か?】

今回は、

 むだばなしは明朝体の黒で、

 医学的内容はゴチック体の青で、

 強調したいところは赤表示

とします。

コウメイ先生のブログより、

https://ishikokkashiken.com/vt/

覚えるべきは心電図ではなく病態です。

とても大切な教えです。どこがVTの起源かなど、ERで悩む必要はありません。循環器科callしている間は、wide-QRS-tachycardiaは、そうでないと分かるまで、VTとして扱いましょう。

 さて、今日は心室頻拍の起源が、心臓の右か/左か?のお話しです。

 これ、割と単純です(典型例では)

 右心系が起源ならば、左脚ブロックパターン。

 右室から左室に興奮が拡がるので、左脚が切れたのと同じ。

 左心系が起源ならば、右脚ブロックパターン。

 左室から右室に興奮が拡がるので、右脚が切れたのと同じ。

 これは、各々の脚ブロックのパターンに似てますね、と云うことであり、厳密に考えすぎないようにね。 

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で、教科書的に必ず載るのが、以下の二つです。

典型例ですね。

まずこれを理解すると、VT分かった感が得られます。

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 左脚ブロック型でCLBBBパターンは、右室流出路起源VTのはず。

*右脚ブロック型でCRBBBパターンは、(左室)左脚後枝起源のVTがほとんどのはず。

 はずと、ぼかしているのは、これだけ理解していても、実際のwide-QRS-tachycardiaの心電図を見ると、悩んでしまうんですね。

 でも、この二つの場合が多いので、まず理解してね。

 試験的には、これでもう十分なハズです。ERで年に数回しか見ないVTならば、血行動態の崩れが無いか、DCするべきか否かの方が、ずっと大事です。

 次は、前後問題です。どの誘導で、それを見るのか?

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【(上級医がやっている)危ない心電図の見分け方】 医事新報社

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