今回は、
むだばなしは明朝体の黒で、
医学的内容はゴチック体の青で、
強調したいところは赤表示
とします。
コウメイ先生のブログより、
https://ishikokkashiken.com/vt/
覚えるべきは心電図ではなく病態です。
とても大切な教えです。どこがVTの起源かなど、ERで悩む必要はありません。循環器科をcallしている間は、wide-QRS-tachycardiaは、そうでないと分かるまで、VTとして扱いましょう。
さて、今日は心室頻拍の起源が、心臓の右か/左か?のお話しです。
これ、割と単純です(典型例では)。
右心系が起源ならば、左脚ブロックパターン。
→右室から左室に興奮が拡がるので、左脚が切れたのと同じ。
左心系が起源ならば、右脚ブロックパターン。
→左室から右室に興奮が拡がるので、右脚が切れたのと同じ。
これは、各々の脚ブロックのパターンに似てますね、と云うことであり、厳密に考えすぎないようにね。
で、教科書的に必ず載るのが、以下の二つです。
典型例ですね。
まずこれを理解すると、VT分かった感が得られます。
* 左脚ブロック型でCLBBBパターンは、右室流出路起源VTのはず。
*右脚ブロック型でCRBBBパターンは、(左室)左脚後枝起源のVTがほとんどのはず。
はずと、ぼかしているのは、これだけ理解していても、実際のwide-QRS-tachycardiaの心電図を見ると、悩んでしまうんですね。
でも、この二つの場合が多いので、まず理解してね。
試験的には、これでもう十分なハズです。ERで年に数回しか見ないVTならば、血行動態の崩れが無いか、DCするべきか否かの方が、ずっと大事です。
次は、前後問題です。どの誘導で、それを見るのか?
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