#blog-title{font-size:150%; }

Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-345:70才代女性です。心不全発作でした。

70才代の女性で、心不全脳梗塞後遺症の患者さんです。

ワルファリン投与されています。

10年前にVVI-pacemakerが入っております。現在もこの心電図だとしての、研修医との会話です。

 

研修医Cさん:先生、高血圧学会どうでした?

指導医:Digital Hypertensionは、凄かったよ。高血圧管理は(家庭血圧測定)から、また一歩前進するね。 新患さんだね。

研修医Cさん:この患者さんは、昨日入院されています。心房細動呼吸苦の増悪での搬入です。収縮期心雑音が凄いんです。本日午後に心エコー検査です。ワルファリンをDOACに変更いかがでしょう。施設でのPT-INRコントロールは難しいと考えましたので。

指導医:(聴診しつつ)これは◎◎△△の患者さんだね。ワルファリンは変えられないよ。

研修医Cさん:え~!!なんで分かるんですか?

指導医:心電図所見と、聴診所見で分かるよ。但し、拡張期の所見だよ。重症度判定には、心エコー所見必要だけどね。

研修医Cさん:さすが、年の功ですね。

指導医:・・・まあ、ボクが研修医の頃は、毎日のように聞いてた聴診所見なんだけど、今は聞けないよね。

 

【Question】

心電図診断をお願いします。

上記情報を含め、想像力豊かに病態を考えて下さい。

f:id:heart2019:20191030232336j:plain

クリックすると、心電図が拡大します