2022/1/11までに、一人じゃ勉強できないよ~!! シリーズ第二弾
左脚後枝ブロックを、心電図検定試験的に考えてみます。
バッサリと、単純化する部分は、許して下さいね~。
左脚後枝ブロックは、
Left posterior fascicular block:LPFB
と表記されることが、殆どです。LPHBは少なくなりました。
このブログでは、LPFBと表記します。
では、正常な刺激伝導系の流れを、お復習いします。
以前は左室に入った左脚が、熊手のように分岐しながら、左室心内膜側に拡がって興奮を伝達すると教わっていました。(と云うか、研修医の教えてた💦)
現在は、
*左脚後枝が、まずヒス束より分岐して、後乳頭筋へシールドされたまま到達する。
*後乳頭筋で始めてプルキンエ網へ電位を開放する。
*但し、乳頭筋の活動電位は体表面12誘導心電図には反映されない。
〇左脚前枝は、その後に右脚より分岐して、前乳頭筋に到達して、電位を開放する。
となっています。
左右の脚は、心内膜のプルキンエ網を介して連結されています。
模式図化してみます。左脚後枝が、まず分岐します。
左脚後枝→後乳頭筋へ
左脚前枝→前乳頭筋へ
再度確認しますね。
正常な状態(脚ブロックがない)での左室内の興奮伝導様式です。
(故 和田敬 先生のご許可で図を載せております)
より詳細に、心室内伝導をms単位で色分けししました。
心内圧の差で見ると分かるように、起電力は圧倒的に
左室>>右室
となります。
QRSも、殆どが左室興奮の反映です。正常ならば。。
これで正常な場合の心室内刺激伝導系の流れを、お復習いできました。
次回は、左脚後枝ブロックが起きるとどうなるのか??
To be continued....