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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

【コラム-140】:ECG Yellow web Book-006-肢誘導の付け違い問題- T-S method-その2】📕→📘→📙

(その2)

2023/1月までに、一人じゃ勉強できないよ~!!

== 肢誘導の付け間違い ==

 

 

T-S method   

 

実践編です。

右足は、グランド(アースみたいなもの)で固定の前提です。

 

まず、正常で美しい12誘導心電図を提示しますね。

 

クリックすると、心電図が拡大します

クリックすると、心電図が拡大します

*洞調律で電気軸が60度くらいの美しい肢誘導です。

 

◎ II誘導で、R波高一番高い。

◎ aVRは、P,T波陰性で、ほぼQSパターン。

◎ aVLは、II誘導と直交するので、低電位でR=Sパターン。

◎ I誘導は、小さなII誘導波形となる。

 

 

【付け違い問題-No.01】

では、この四肢誘導の付け違いを考えて下さい。

クリックすると、心電図が拡大します

(考え中)

(考え中)・(考え中)

(考え中)・(考え中)・(考え中)

(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)

(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)

(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)・(考え中)

 

(考え中)×n.......................................................................

 

 

これ知ってるよ!!

(左右の上肢の電極)を(逆に付け違い)したんでしょう。

I誘導とaVRが逆になってるから。。

 

私は、そのように錯覚していました💦 

その当時は、それで困りませんでした。

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でも、よく考えると、これは交換されていなんです。

I誘導の逆転なんですね。

 

 

T-S method 

 

ここに原点がありました。

(注:付け間違いの提示部分は、今回とは異なっています)

 

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Dr.ヒロ|えかげますたぁ|杉山裕章 on Twitter: "@NaokiThukishima つけ間違いの方の諸々を小文字で表記するのはボクの発明ですが(笑),左右の図を比べたら i=II,ii=I,iii=-III(上下反転)ですし, Vr=VR,Vl=VF,Vf=VLなので augumentedでも同じ。はい終了。 ただ,先述のように臨床現場で1枚で見抜くのは普通は無理かな https://t.co/ZHAUT9W2Wi" / Twitter

 

 

杉山裕章先生の解説は、肢誘導の本質を教えて下さいます。

(プラス)・(マイナス)ではなく、電極の方向性で表記します。

 

(R)は、→(矢印)が (Y) と (G) に向かう。

(G)へ、矢印は向かう。

aVR,L,Fは、各々が(R)・(Y)・(G)へ向かう。

 

電極の付け違いが起きても、上記の法則は同じです。

 

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左右の上肢電極の付け違いでは、下記の様な波形の交換が起きています。

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なお、波形の交換は、

 

I ⇄ II ⇄ III        (波形の極性逆転あり)

 

aVR ⇄ aVF ⇄ aVF        (波形の極性逆転なし)

 

となります。

 

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aVFは、動いてないので波形が同じですね。

このことから、左右の上肢電極の交換であることが分かります。

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もう一回、まとめて提示です。

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最後に、うちわ(団扇)で、考えてみました。

クルクル回して、考えてみてね!!

 

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