研修医Q:こんにちわ。
筆者T:こんにちわ、どうも。
Q:心電図症例が、二百例を超えましたね。
筆者T:150例Upしたところで、書籍化が決まりました。
Q:(聞いてませんけど、、)借り物症例は、有るんですか?
筆者T:(蔵出し)心電図だけです。自験例ですね。
Q:旧い心電図も、あるんですか?
筆者T:Mitral stenosisの症例などは、昭和の時代の心電図ですね。コツコツため込んでいた心電図もありました。
Q:バリエーションは、出尽くしましたか?
筆者T:蔵出しなんで、経験できていない波形もあります。通常の心電図の成書の8割方の症例は、カバー出来たんじゃないでしょうか。
Q:QT延長症候群は、二次性のみ扱っていますね。
筆者T:小児科主体の症例は、経験出来ておりません。症例は、救急関連及び内科管理が、主となっています。
Q:同じような心電図を繰り返すことは、飽きませんか?
筆者T:なかなか、意地悪ですね。ゲームとして(判読を)やっていると、飽きるかもしれません。でも、我々は目の前にいる患者の心電図を見るんです。心電図が、何を語りかけてくれるのか?それを求めると、飽きる暇はないんです。
Q:心電図事前診断と、後から判明した確定診断が、違うことがありましたか?
筆者T:当たり前です。日常茶飯事です。
Q:それって、問題じゃないですか?心電図記録する意味ありますか?
筆者T:心電図は、投網です。バサッと投げた(記録した)心電図診断の中に、正解が入っていればいいんです。空振りでも、そうだったんだ、違ったんだと、堂々と思って下さい。
Q:ちょっと、分かりません(・_・?)。もう少し、ご説明を。
筆者T:非侵襲的に、これだけ心臓の情報を得られる検査はありません。心エコーより格安です。洞調律か?心拍数は?心房が頑張りすぎてないか?心筋虚血/過剰負荷はないか?右心負荷はないか?急性変化は起きてないか?あなたが、この患者の心臓に何かが起きているのでは、と思ったら、心電図が必要なんですよ。
Q:心電図万能主義ですか?
筆者T:逆です。心電図は色んな可能性を教えてくれますが、これのみで確定診断出来ることは、むしろ少ないです。心臓の置かれた状況に、想いを巡らして下さい。但し、不整脈は別です。これは、心電図で診断する領域ですから、まあ当然ですけれど。
Q:一つしか検査できないとしたら、心電図と心エコーと、どちらを選びますか?
筆者T:無茶な質問ですね。相補的関係です。心電図で分からない、でも聴診と心エコーで理解する超高齢者ASも有ります。心電図だけで、もう決定されるACSも有ります。ERでは、問診>聴診>心電図>心エコーで、心疾患の急性対応の必要性は、ほぼカバーされます。と云うか、カバーできるように、訓練して下さい。
Q:最後に、若い研修医に云っておきたい事ありますか?
筆者T:とにかく、沢山心電図を見て下さいね。そのための症例集ブログなんです。読書(心電図)百編、意(診断)自ずから通ず、です。
Q:〔本当かな・・〕ありがとうございました。
◎読書百遍意自ずから見る(ドクショヒャッペンイオノズカラアラワル)
が正しい、との記載もネット上にあります。どっちだ?
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