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Cardio2012のECGブログ-2019改

=上級医がやっている危ない心電図の見分け方= ECGにまつわる基本的な諸問題:総合診療部研修医と、ECG苦手医師のためのサイトです。

ECG-300:answer(2/3)

**いよいよ300症例目となりました。毎日200カウントを超える訪問を頂き、ここまで頑張ることができました。感謝です。**


60才代女性です。

この心電図時の緊急心カテです。

Ecg3002erlmtweb_2

クリックすると、ECGが拡大します。




 緊急心カテを、シネで表示します。

(初回のLCA造影)

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 LMTで完全閉塞です。すぐに、対側がどうなっているのか、評価に入ります.

(初回のRCA造影)

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 RCAのpre-PCI造影です。

   RCA自体に問題なし。4PDからLADへ、しっかりした側副血行路があります。このおかげで、なんとか病院にたどり着いたのでしょう。

  この造影の最終部分をよくご覧下さい。逆行して造影されるLADから対角枝(D1)が認められます。

   LMT血栓のLAD側の断端が見えますね。

(thrombuster-LMT)

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血栓吸引(thrombuster)を開始しました。

一回で終わる訳も無く、IABP補助下で、頑張りました。

その途中の造影です。

(血栓が、LCA内を泳いでいます)

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  この後も、血栓吸引が続きました。

  最終的に、ballooning,STENT留置は行っていません。

  IABPによる循環補助と、血栓吸引で、終了しております。

(終了前、LCA造影)

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 まだ、造影遅延はあり、spasmも認められますが、LMT閉塞は解除されました。 

長くなりましたので、次回に to be continued・・・。

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